2022/04/19 11:13
日本は世界有数の森林国でありながら、国産の木のおもちゃの自給率はわずか数%と言われています。
日本は昔から“木の文化”の国でした。建物や家具、生活道具はもちろんのこと、エネルギーは薪や炭を使い、落ち葉は畑の堆肥になりました。
ところが人の暮らしは徐々に変化し、建物はコンクリートに、エネルギーは石油に、堆肥は化学肥料に…
生活から木を離していったことで森に手が入らなくなり、日本には荒れた森が増えてしまっています。
森は木を植えて適切に管理して育て、収穫したらまた植える そのサイクルを繰り返してゆくことで再生産可能な資源となります。
同時に、元気な森があることで森の土壌は豊かになり、さまざまな生き物の住み処となり、木の成⻑過程では CO2 が吸収され “緑のダム”と言われるように洪水や川の氾濫防止にも役立ちます。
森が元気かどうかは、私たちの生活とも密接につながっているのです。
“くるちょい”では木のおもちゃに触れてもらうことで、木や森について考えてもらうきっかけづくりをしていきます。
木のおもちゃそのものは 家や建物のようにたくさんの木材を必要とはしませんし、 “元気な森づくり“に直接つながっているわけではないかもしれません。
でも、気軽に買って、ちょっとだけその生産地のことや作り手のことを考える。日々遊んで触れて、「木っていいなあ」と思うようになる。木や森、自然のことに目を向けてもらう。
そして木のことを考える人が増えれば増えるほど、日本各地で小さなアクションがうまれ、ゆっくりゆっくり少しずつ、元気な森づくりにつながってゆくと信じています
わたしたちは、木のおもちゃを通じて、日本の森のことを伝え 日本各地にある”宝の山”の価値を伝えたいと思っています